「ガイアの夜明け」食品偽造へ立ち向かう!トレーサビリティが価値を生む。7/1

テレビ

こんにちは。ハルです。

今回の「ガイアの夜明け」は、生産から消費までを追跡することで

” 見える化 ” する『トレーサビリティー』です。

先日、アサリの偽装問題が問題になりました。

いっせいにスーパーや小売店からアサリが消えた時期がありましたね、、、、

” 熊本産 ” を名乗る『中国産のアサリ』、、、です。

なんと、熊本産を名乗る 97%が外国産であったことを公表したのです。

引用:西日本新聞 https://www.nishinippon.co.jp/item/n/870722/?msclkid=0288086ed06511ec9ea6d85ed55e73dd&page=2

産地の偽装!

農水省は、熊本県産を名乗るアサリのDNA分析を行なって、

「その97%が外国産の可能性がある。」と発表したのです。

『長いところルール』

水産物などの生育期間が最も長い国を「原産国」と表記できる。

輸入したアサリは、

それまでの生育期間よりも国内で生育した期間が長ければ『国内産』と言っていい

という意味になります。

有明海の干潟に中国産のあさりを運んで短期間保管する「 蓄養 」(ちくよう)

その後で「熊本産」として出荷するのです。

しかし、一部の関係者は、蓄養期間が明らかに短いものや、蓄養すらしていないもの

熊本を経由もしていないラベルを張り替えただけのものまで、

「熊本産」として出荷していたのです。。。。。

Lots of raw asari clams

この偽装問題から、農水省も、

蓄養期間が1年半以下のものは「国産表示を認めない」と規制を厳しくしたのです

熊本県の ” 特命プロジェクトチーム ”

「熊本県のアサリの信頼を取り戻す」べく、再発防止に取り組んだのです。

何より大事なのは、『流通の見える化』。

❖ 特に中国産のアサリが入り込む危険がある、工場・販売店は、

県が認定した「認定工場」「販売協力店」だけに限定。

「漁場」➜「工場」➜「店舗」という過程の 監視。

リーダーの 那須博史さん(なすひろふみ)の率いるチームは、

アサリをとるところから、店頭に並ぶまでを 職員総動員の人海戦術による監視をすることに。

7つの漁場・3つの認定工場・93の販売協力店に 監視員を動員!

”人間トレーサビリティー” を開始するも、限界が、、、、

そこで、自動車部品メーカー・デンソーと組んで、「新システム」の導入、

スマホを使ったトレーサビリティーのテストを始めます。

これは、アサリの流通の各段階で、出荷日・出荷量などの情報を入力し、

QRコードでまとめてクラウド上で管理。

取引履歴をデータベース上で監視することができます。。。

入力さえ正しく行われれば 、最終的には

店頭の QRコードで『 産地証明書 』が表示される仕組みです。

密猟!

合法的に漁獲されたものかどうかを証明する方法がないから。

ー「水産流通適正化法」ー

合法的に漁獲されたものがどうか、

「漁業者」➜「取引業者」の取引記録を作成・保存して

水産物の取引の透明化をすることで、密猟をなくし、漁業関係者を守れる様になる。

ニセモノ・種苗流出!

ー 世界の至る所で「日本ブランド」のニセモノが横行しています。 ー

世界で認められている日本酒 、銘柄は『 梵 』(ぼん)

加藤吉米商店で作られています。

11代目当主、加藤団秀さん(あつひで)。

梵 を代表する 『超吟』(ちょうぎん)は 4合入りで 14300円。

フルーツのような香りと透き通った味わいが特徴のこのお酒は

現在、105の国と地域に輸出され 「ライスワイン」として人気を博し

海外の有名コンクールで数々の金賞を受賞するお酒なのです。

有名になったゆえの偽物の横行が世界中で起こっています。

そこで 「SBIトレーサビリティー」に協力を求めた その解決策は、、、

「特殊なチップ」をタグに埋め込む、、、こと。

絶対に改ざん出来ないその手法とは、、、、????

「特殊なチップ」が入ったタグのところにスマホをかざすと、、、

『未開封』と『開封済み』が区別できるというものです。

❖❖ 一度『開封済み』になったものは元には戻せません。

ー 「韓国」で売られているイチゴの9割が日本のイチゴの『種苗流出』ー

日本の品種をもとに無断で開発された「イチゴ」が売られているのです。

そして、輸出先では安い韓国産が売れています。

日本産の2倍以上もです! (安いのだからもっともですが、、)

ブランドを育ててきた生産者の苦労が踏みにじられているのです!

イチゴだけでは有りません。

ー 中国で作られる『シャインマスカット』 ー

Green grape with leaves isolated on white With clipping path, Shine Muscat Grape isolated on white background,

2016年ごろに「シャインマスカット」の種苗は流出されたと思われるそうです。

そして、中国で作られたのにその包装は『日本語』で書かれている???

値段も日本のものはおよそ 18000円 であるのに、

中国のは およそ 8000円! (半額以下です!!!)

まったく、許せないですよね!

人の努力を無視して美味しいところだけを取ろうなんて、

こういう輩には、その支払いをさせないと道理が通りません!

ー SBIトレーサビリティーに協力を求めたイチゴ農家は ー

この農家は「新しい品種」の『ミルキーベリー』を育てています

ハウスの扉を開けた途端に ” 甘い香り ” が漂うほどの品種!

「白いイチゴ」であるだけではなく、”強い香り” と ”独特の味わい” が特徴だそうです。

  • 完全に白いイチゴは キウィや梨のような味わいで、気温によって香りが出る。

シンガポールの百貨店で販売された『ミルキーベリー』のパッケージには、

例のQRコードが、、、

それにスマホをかざすと、

  • ミルキーベリーの味の特徴や他のイチゴとの違い
  • 日本の栃木県から輸出販売された事実
  • 洗わないでも食べられる安全性の高いイチゴであること
  • 生産者の姿の紹介

その結果、日本での販売価格の およそ5倍の価格 であるにもかかわらず、

” 即日完売です!”

お金持ちがこぞって移り住む 「シンガポール」の顧客にとっては、

安全性が高くて 日本の生産者の顔まで見れるイチゴは高くても” 買い!” なのですね。

生産者の努力も報われるというものです!

誰が、いつ、どこで、どのように?

School of Barracuda swimming in the blue.

水産業を支援する IT 企業 「オーシャンソリューションテクノロジー」を立ち上げたのは、

水上陽介さん(みずかみようすけ)。

そのきっかけは、あるベテラン漁師からの相談でした。

自分がそろそろ体力の限界を感じて 若手への伝承を考えているものの、

船や器具は譲ることができても

「自分の長年の経験や技術」をどうやって伝えれば良いのか、、、

というもの。(全国でも有名な すご腕漁師の 「高須泰蔵さん(たかすたいぞう)」です。)

高須さんが 水上社長に持ち寄ったのは、

門外不出の ” 操業日誌 ” 彼の20年以上の漁業の全てが記されています。

  • 操業時間
  • 操業海域
  • 海水温
  • 魚種
  • 漁獲高

「オーシャンソリューション」が開発したのが、『トリトンの矛』です。

「高須さんの日誌」と 人工衛星による「海水温」や「潮の流れ」などの

データを読み込んで AI が漁場を予測するというものです。

❖ 海況情報とあわせて AI に学習させることで、

漁業者にとっての有益な漁場を 予測して提供する。。。

さらに水上さんは、このアプリを使って「魚の流通の見える化」を目指しています

とった魚が水揚げされて お客さんに届くまでの トレーサビリティーの計画を

高須さんの協力と共に進めています。

今回は「アジ」の漁です。

高須さんは漁をしながら、アプリで 魚の取れた時間や場所を記録して

リアルタイムで送信することができます。

アプリの示す通り、大漁のアジを捕らえることに成功!

トレーサビリティーが食品の価値を高める?

そしてそして、高須さんは「トリトンの矛」で大漁の魚をすぐには市場に出さずに

3日間生け簀で休ませます。(長年の経験がある漁師のできる事です。)

漁られてすぐのストレスが溜まっている状態ではなく、

3日間、エサを与えずに生簀で泳がせていることで身が締まり、ストレスも無くなって

格段に味が美味しくなるのです!!!

高須さんは自ら経営する 福岡県の 春日井市 海鮮居酒屋 「こんぴら丸」に

捕った アジを運び、店でさばきます。

この際に漁をする時から引き上げた映像、美味しくするために

3日間生け簀に入れられていた事までも入れた情報を

お店の料理と共に提供される ” QRコード ” でお客さんに提供しているのです。

お客さんは、、、、

「ただ食べるのではなく、分かって食べるのとでは美味しさが違う!」

付加価値の情報としてとどける分、消費者に対して何をとどけるのか、、、

この光景が「食」の新たな常識となる未来は近いのです。

まとめ!

みなさん、どうでしたか?

食品の偽装・ニセモノ・密猟・種苗流出 、、、、

旅行していると、現地の人はほぼ知らないままなのか、

日本のものが盗まれて市場に出ているケース、とても多く見られます。

芸術の分野でも生産物、その他すべての分野で 生産者・創作者・歴史までも

守っていく法律、技術が必要な世界なのです。

「何も言わない、日本」となめられて良いわけがありません。

努力して頑張った人には、それなりの見返りが必要で、

盗んだ輩には、それなりの制裁があるべきですよね。

決して曖昧にしてはいけない事です。

ぜひ、現代のテクノロジーを使って生産者を守ってほしいです。

努力は報われるべきものなのだと、、、思える世界になってほしいです!!!

「トレーサビリティー」とても大事ですよね。

それでは、また。

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